【本日の業務】
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151006-20鹿実優勝_035
 決勝戦は、これまで見てきた今大会の試合の中で一番レベルの高い見応えのある試合でした。両チームともこれが新チーム最初の県大会とは思えないほど、高いレベルでまとまっていました。夏の大会などは大会が終盤になって疲れてきて、決勝が消耗戦のようになってしまうことがありますが、この秋の決勝は頂点を決めるのにふさわしいハイレベルな試合でした。
 一塁ベンチ上のカメラ席という写真を撮るにも、試合をじっくり観戦するにも一番良い場所に僕はいました。序盤は何度か一塁側のカメラ席やバックネット裏に移動して別アングルの写真を撮っていましたが、6回に点が入って以降は、両チームの一挙手一投足をしっかりと見定めたくて、ベンチ上のカメラ席から一歩も動けませんでした。それぐらいぐっと見入ってしまうほど、両者実の詰まった好ゲームを繰り広げていました。

 先日、ある指導者の方とお話をしていて、目に見える「顕在」と、目に見えない「潜在」の野球があるという話を思い出しました。140キロを投げる投手、ホームランが打てる打者、これらは顕在の野球です。誰が見ても分かりやすいです。一方で「潜在」の野球とは、選手1人1人の人間性やメンタル、選手同士の声掛け、ベンチワーク…外から見ただけでは分からない、そのチームの中にいなければ正確に理解できない部分でする野球のことです。
 このところ、私学が良い選手をどんどん集めて「顕在」の野球では、公立高校は勝てなくなってきている中で、その指導者の方は「潜在」の野球の力を磨いていかないとと話していたのが印象的でした。
 きのうの両チームでいえば、投手の丸山君、平君の好投や、9回に勝ち越しの口火を切った綿屋君のセンター前ヒットなどは「顕在」の野球の醍醐味を味わわせてくれました。同時に試合終盤、流れが完全に相手にある中で、それを持ちこたえ、勝利した鹿実の底力には「潜在」の力を感じました。
 「不思議と負ける気はしなかった」と綿屋君は言います。丸山君は苦しいマウンドだったけど「準決勝よりも周りの声がしっかり聞こえて、落ち着いて投げられた」と言います。それを培ったベースには、日々のハードな練習が第一。そして、昨年1年間は逆にこういった劣勢の展開をことごとくものにできず、1点差で負け続けた前チームが、最後の最後で夏の甲子園をつかんだことで、我慢する力と勝負強さの伝統を新チームに引き継いだことも大きいと思います。
 敗れはしましたが、鹿城西も例年になく勝負強さを感じました。この両校をはじめ、樟南、大島が九州の強豪を相手に、鹿児島でどんな野球をするのか、九州大会が楽しみです。
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