【本日の業務】
・事務作業
・家事
・野球取材
・車の保全
・原稿


150324現象学_035
 社会人になって17年間、鹿児島で高校野球を取材してきて初めてという出来事があったので、その顛末を記しておきます。

 市民球場で観戦していたら、第1試合の途中で場外に飛び出る大きなファールがありました。
 「お前の車にボールが当たって、ガラスが割れているぞ!」
 顔馴染みの監督さんから言われて、駐車場に行きました。ちょうど写真のようにリアガラスの右上にボールが通ったような穴があり、無数の割れ目ができていました。ちょうど高い防球ネットの真下にリアガラスがあって、ネットに当たった打球が真下に落ちたのだろうと思います。

 17年間、この球場に通い続けて初めての出来事でした。ごくまれにそういうことがあって、ガラスが割れたり、ボディーが凹んだりした話は聞きましたが、まさか自分の車がそんな風になるとは全く想像もしていませんでした。
 無論、ゲーム中の不可抗力の出来事ですから、打った選手やチームを責めることはできません。我が身に起こった災難と割り切るしかありません。不思議といろんなことが頭を巡り、考えました。

 この事態を招くのに、僕自身の少なくとも2つの「迷い」が起因していました。
 出かけるとき、姶良球場か、市民球場か、「行先」に迷いました。奄美がらみの仕事を優先するなら、姶良でしたが、市民では母校や、樟南―鹿商戦など注目カードがあります。「行くべき」方か、「見たい」方か迷い、見たい方を優先しました。
 「移動手段」を車か、自転車かの迷いもありました。このところ、天気が良くて春らしい陽気が続いているので、「自転車通勤」も取り入れていました。きょうは自転車で行こうと最初、考えていたのですが、前日までとすると幾分寒かったことや、荷物があったこと、出かけるまでの作業が伸びて出発が遅れたこともあって、結局車にしました。
 どちらも迷った末に、自分に都合がいい選択をしてしまったので、今思えば、車を停めた瞬間、心の隅にどこか「後ろめたさ」を感じていたような気がします。それがこの17年間で初めてという、レアな現象につながったと思うと、「ついてない」と嘆くこよりも、因果応報や巡り合わせの妙など、哲学的なことを考えるきっかけになりました。

 「よくないときこそ、『わたし』が出てくる」「当たり前に潜む謎」…
 ちょうど「通勤時間」の車中で聴いていたMBCラジオの「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」で取り上げたテーマが「現象学」でした。難解な哲学用語がちょくちょく出てくるので、運転しながら聴くには理解が難しいテーマでしたが、「ボールが当たる」という「よくないこと」があって、確かにきょう一日、普段は意識することのない「わたし」をあれこれ考えていました。

 前述した選択の「迷い」もその一つです。修理に関しては、幸いなにがしかの保険が適用されるので、経済的な損失はなさそうです。ただ、帰宅してから嫁さんとも話し合って、この機に車を買い換えようと決めました。
 このマイカー・セリカは、01年の秋からかれこれ13年以上乗っていることになります。いつかは買い換えるときがくるんだろうと思いながら、お金に余裕がないのと、長年乗り続けて自分の分身のような愛着があったので踏ん切りがつかずにいました。
 大きな買い物をすることになるので、経済的なこと、仕事のこと、車に対するこだわりは何かなど、日ごろ「当たり前」に思っていることを、見つめ直すきっかけにもなりました。近い将来、必ず生まれて欲しいと切に願う子供のことも考えつつ、夫婦で車選びをするのも悪くないと思いました。

150324-8枕崎3点目_035
 この写真は件の打者が、同点タイムリーを打ったシーンです。この瞬間は「俺の車に穴を開けたんだから、打たなかったら承知しないぞ!」と、該当の選手にしてみれば全く筋違いの願いを込めてシャッターを切っていました(苦笑)。「これも何かの縁」と高校野球ドットコムの観戦レポート用に取材もしました。
 結果的にはこのことがあったおかげで、いろんなことを考えるきっかけができて、良かったと今思っています。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://jtsukasa.blog.fc2.com/tb.php/876-77532f2c