都道府県男子駅伝、鹿児島は見事5位入賞!先週の女子に続いて見事な男女アベック入賞です。選手、スタッフの皆さんの頑張りに心から敬意を表します。

 思い返せば15年前のこの大会で鹿児島が優勝した直後、当時鹿児島にあった京セラ陸上部が国分から撤退するという出来事がありました。鹿児島は男女とも牽引車となるべき実業団チームの核を失い、その現状は15年経った今も大きな変化はありません。
 中学、高校で各選手、指導者の頑張りで10年の男子・鹿実の全国優勝や女子・神村学園の安定した入賞、上原選手や倉岡選手といった全国トップクラスの成績を残すランナーは出てきていますが、そこで育った選手たちが大人になっても活躍する受け皿が鹿児島にはありません。
 今回も男子チームのトップは大学生であり、女子もようやく実業団選手が出てきましたが、「ふるさと選手」を活用せざるを得ません。この現状が変わることは今のところなさそうです。男子も女子も、中高生主体で「平均年齢が全国で一番若いチーム」であることが毎回、美談のように扱われていますが、そろそろ平均年齢を上げる努力をどこかでしなければいけない時期なのではないでしょうか。

 無論、各選手が大人になって活躍する場所は鹿児島でなければならないという必然性はありません。より高いレベル、舞台に羽ばたいていきたいと願うのはアスリートの本能でしょう。
 ただ、選択肢の一つとして「鹿児島で頑張ってトップを目指す」というかたちがあってもいい。世の中全体でも「中央集権」から「地方分権」が言われています。今ようやくサッカーや、バスケットで「プロ」というかたちが鹿児島にもできつつあります。この流れをいろんな競技にも波及して、鹿児島がスポーツで豊かになる道はないか。僕の仕事のテーマです。

 そんなことを考えた日の夜の飲み会が最高に楽しくて有意義でした。
 ある高校野球の監督さんから誘われた飲み会でした。何の変哲もない、気さくで楽しい飲み会ですが、集まった人たちのくくりは、ひょっとすると鹿児島では画期的ではないかと思えるものでした。鹿児島の社会人、大学、高校、中学、それぞれの野球に関わる人たちというのがこの会の趣旨でした。
 中学と高校の指導者が一緒に飲む会は、今まで何度か参加したことはありますが、ここまで違うカテゴリーの人たちが一堂に会した飲み会は初めてでした。この日参加した皆さんに共通していたのは、何と言っても野球が大好きであること、そして今の鹿児島の野球界への危機感でした。
 少子化で野球をする子供がどんどん少なくなっている。話に聞いていて何となく想像はしていましたが、僕の想像以上に現場にいる人たちは野球界の将来に危機感を持っていました。
 サッカーがJリーグというトップがあって、幼児から大人まで一つの組織で統括され、いろんな普及活動も盛んにおこなわれているのに対して、野球は少年野球、中学、高校、大学、社会人、プロと各組織で断絶していて、縦をつなぐものがありません。これは鹿児島だけでなく日本全体の問題でもありますが、だからこそ今何とかしないと5年先、10年先の野球界が危うくなるという問題意識を皆さんと共有できたのが何よりの収穫でした。
 いろいろな問題や悩みがあるけど、今できることをやろう。今年を5年先、10年先の鹿児島が変わる最初の年にしようと気勢を上げて、最高に盛り上がった夜になりました。

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