2013.09.13 二律背反
【本日の業務】
・事務作業
・原稿
・県体取材打ち合わせ
・SCC取材
・十三会


 十三会の今月例会は、歯科医の吉田先生が講師でした。歯科の仕事を通じて日本とミャンマーの交流を長年にわたって続けています。8年前にはミャンマーの野球ナショナルチームを鹿児島に呼んで、れいめい、志学館と試合をしたこともあったとか。専門の歯科の話にとどまらず、軍事政権崩壊後急速に民主化が進んで急成長を続けているミャンマーの様子を興味深く聞かせてもらいました。

 「海外に行くと日本はとても良い国だなと実感すると同時に、日本人が弱くなっていることに不安を覚える」と話されていたのが気になりました。
 例えば飲み水を例にとると、開発途上国のミャンマーの人たちは少々不衛生な泥水を飲んでもお腹を壊すことはない。日本の飲み水が衛生的になったのは戦後、発展していく中で、上下水道のインフラが全国的に整備され、医療が進歩した成果と言えるでしょう。しかし、もし今後何らかの事情でそのシステムが崩れ、今のミャンマーのような衛生環境になったら、今の日本人はまともに生きていけないのではないか。

 「二律背反」という言葉が頭に浮かびました。
「医療が進歩することで人間は健康になる」
「医療が進歩したことで、人間本来の力が弱くなり、健康でなくなる」
この2つをまさに体感されたのだと思います。懇親会の会場に向かう途中、僕が感じたことを率直に話すと
 「自分たちが正しいと思っていることが、よその国の人にとっても正しいのだと単純に考えないことが大事」と言われました。

 これは医療だけの話ではありません。
 携帯やパソコンが進化することで、人と人とのコミュニケーションがより円滑になり相互理解や交友関係が広がる。
 携帯やパソコンが進化したことで、人と面と向かってまともにコミュニケーションができなくなる人が増えて、人間関係が希薄になる。
 文化、文明が進歩することが必ずしも人を幸せにするとは限らない。そんな哲学的なことを考えた貴重な夜になりました。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://jtsukasa.blog.fc2.com/tb.php/568-a5e97b46