【本日の業務】
・事務作業
・写真処理
・フラワーコンテスト取材
・焼酎鑑評会取材


 きのう、読書で紹介した「ふたつの嘘」が面白くて、いろんなことを考えさせられて一気に読み終えてしまいました。ある先生が「読み始めて一気に読み終えてしまう本が読みたがっていた本だ」みたいなことを話していましたが、まさにこの本は「運命的な出会い」だったようです。
 沖縄密約事件に関して、当事者である元毎日新聞の西山記者の妻と、そののち国に情報公開を求めて裁判で戦った女性弁護士の2人を主人公にして、この沖縄密約問題とは何であったのかを問いかけています。「運命の人」は事実を元にしたフィクションですが、こちらは実際にあったノンフィクションです。「運命の人」を読んで、ある程度ストーリーを知っているから読みやすかったのもありますが、一番心動かされたのは、「はじめに」の中の以下の一節でした。

 突如として降りかかった不運をどうすることもできず、思い描いていた人生のルールが狂わされたとき、人はどうふるまうのか。
 うつむいたまま逃げるのか、顔を上げて立ち上がるのか。あるいは、ただ時をやりすごすのか。逆境は、それぞれの美学をより鮮明に映し出す。
 どん底から抜け出すために、もしかしたら、人はやはり嘘を必要とするかもしれない。ありのままの現実から目をそむけ、前に進むために。あるいは、嘘を嘘と知りながら自分を駆り立てるために。すべての嘘が悪いものとは限らない。
 ただ、国の嘘となると、意味合いは異なる。嘘をつくことがあっても、いつか嘘を嘘として認めることができなければ歴史は歪められ、「本当のこと」が消えてしまう。


 少々長い引用になってしまいましたが、言わんとすることはよく分かるでしょう。新聞記者とは何か、ジャーナリズムとは何か、家族を守るとはどういうことは…きょうは取材の合間の時間に何度も本を開いて、自分がこれからなすべきこととは何か、ずっと考えながら読んでいたような気がします。

 午後、本格焼酎の鑑評会の取材中、本を閉じてから何気に携帯を開いてヤフーのニュースを眺めていたら、ヨミウリのナベツネが「運命の人」で出てくる自分と思しき人物の扱いが間違っていると吠えているとか。あまりのバカバカしさに思わず笑ってしまいました。巨大権力を握った哀れな老人の末路はむなしいものです。
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