2012.07.15 本末転倒
【本日の業務】
・事務作業
・野球取材
・原稿

(きょうの一枚)喜界の久保監督

120715熱球譜喜界_035

 今朝の南日本新聞社会面に喜界の久保監督が、この夏を最後に監督を勇退するという記事が出ていました。わざわざ宿舎にまで取材に行った仕事熱心さに頭が下がります。奄美新聞にとっては大事なニュースなので、朝球場に行く前に報道部長に電話して、喜界が負けた試合では一面で行きたいので空けておいて欲しいと話しました。この話を知らなければ、試合経過を見て県立球場であった鹿実―鹿城西戦を見に行こうと思っていましたが、喜界の試合を観戦し、久保監督の一挙手一投足を観察することにしました。
 結果は無念のコールド負け。これを31年の「ラストゲーム」にするには心残りな試合内容でした。試合後はニュースを聞きつけて駆け付けた多くの教え子や喜界会の人たちや報道陣が、三塁側の球場外で監督を待ち受けていました。早速報道陣による囲み取材が始まりましたが「男の引き際は難しい。少し考えさせて欲しい」と言います。
 試合前までこの夏をラストにすることは決めていたのでしょうが、これを最後にするにはあまりにも悔いの残る試合だった。一番心を動かされたのは、娘の樹乃さんから「このままで終わっていいの? もう来なくていいから」と言われたこと。そもそも勇退を考えたのは、9月に千葉で始めるゴルフスクールを「手伝ってほしい」と言われたことがきっかけでした。「来なくていい」とは厳しい言い方に聞こえますが、負けず嫌いの性格は父から受け継いだもの。このままの結果で終わらせてしまうぐらいなら、「勇退宣言」を撤回してでも、続けて欲しいという激励だったのかもしれません。
 困ったのは報道陣です。てっきり「監督勇退」のつもりで準備していたのに、結論が先送りになったかたちです。事実としてあったことをニュースにするのがこの仕事の大原則ですが、これだとニュースとして出したことが既成事実になってしまうという本末転倒になってしまいます。監督を続けるかやめるかは、公務員の定年とは違って、本人の意志と周囲の理解でいくらでも変更可能な出来事です。僕自身は一面に行くことは撤回し、スポーツ面の「熱球譜」で監督個人のゆらぎをそのまま文章にしました。報道の役割とは何か、考えさせられた出来事でした。
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