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 準決勝の2試合はとても長い試合でした。良くも悪くも、高校生がやる野球らしさが詰まっていたように感じます。

 1試合目は、今大会で一気に注目を浴びるようになった樟南の松本晴、連の兄弟バッテリーが、強力打線の神村学園を相手にどんな配球をするか、注目していました。5月のNHK旗の時は、簡単にストライクを取りにいったボールをいとも簡単に弾き返され、1-12のコールド負けでしたが、今回は初回から1点差の勝負どころのような緻密な配球で神村打線を四回まで無安打に抑え、終盤七回まで4-2とリードしこのまま勝ち切るかと思われました。

 ただし、イニングごとの球数もチェックすると六回の時点で100球を超えていたので、終盤もつれると思っていましたが案の定でした。神村が八回に同点に追いつきます。驚いたのはここから神村が3番手に捕手の田中怜をマウンドに送ったことでした。1年秋からずっと正捕手でマスクをかぶっていたイメージしかなかったので、マウンドで投げる姿が想像できません。エース青柳が六回で降板。七回から中里がリリーフしましたが、その裏の攻撃で代打を出したので、誰を出すのか注目していましたが、まさかの隠し玉でした。

 「隠し球」はさらに続きます。九回一死一二塁で遊撃手の羽月がマウンドへ。案の定ストライクが入らず四球で満塁となったところで、背番号15の金城が5人目で登板します。後で監督さんに聞くと、田中怜、羽月の登板は地区大会や練習試合ではやっていたそうで、こういうときのために「隠していた」とか。田中怜は「えげつないボールを投げる」、羽月は「ボールに勢いがある」からで、最後満塁、サヨナラのピンチで金城を送ったのは「制球が良いから」が理由でした。NHK旗までエース番号を背負っていた俵森は「調子が悪い」ということで登板せず。

 部外者には?がいくつもつきそうな継投でしたが、勝った直後に捕手に戻った田中怜がベンチの監督さんに向かって最大級のガッツポーズと雄叫びをあげたのが印象的でした。周りが何を言おうと関係ない。任された信頼に選手たちが応えようとし、必ずしもプレーで応えられたわけではないけど全員がそんな気持ちで貪欲に勝ちにいき、その通りになったことを喜んだ姿でした。監督の信頼に選手たちが応えて難敵・樟南を退けました。

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 鹿屋中央と鹿児島、どちらもノーシードで今大会勝ち上がりながら自信をつけたチーム同士の対戦も最後まで展開が読めませんでした。両チームともミスが相次ぎ、ひょっとすると延長15回で決着がつかないかもと頭をよぎりましたが、鹿児島が5戦連続となる1点差勝利で25年ぶりの決勝進出でした。ちょうど僕が高3の夏以来の決勝です。

 決勝は神村VS鹿児島の顔合わせとなりました。
 個々の能力と経験、今季の実績は圧倒的に神村が上でしょう。神村は春の県大会、九州大会、NHK旗と公式戦負けなし。昨夏8強でまさかの悔し涙を経験した選手も多く残っています。5年ぶりの夏・甲子園への意気込みと執念は準決勝の戦いぶりにも現れていました。

 しかし今大会の鹿児島の勝ち方には、流行の言葉でいう「神ってる」ものを感じます。4回戦・鶴丸は3点差、準々決勝・鹿児島実は4点差、準決勝・鹿屋中央は5点差と、グレードが上がるごとに開く点差を逆転しての決勝です。決勝はたとえ6点差がついたとしても決してあきらめることはないでしょう。すごい投手や打者がいるわけでもなく、ミスも多いのに塊になった力を感じる不思議なチームです。バッテリーをはじめ2年生も多く、実力未知数な分、潜在力も高いのでしょう。そこから生み出される勢いは正直全く予測不能です。

 「力」の神村、「勢い」の鹿児島、どちらが勝るのか、99回目の代表校を決める戦いを見届けようと思います。
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