【本日の業務】
・手帳、帳簿、日記
・スクラップ
・コアトレ、ストレッチ
・年賀状作成
・警察取材


151223さらばあぶ刑事
 夕方、SCCの練習に出かけようとしたら、奄美新聞の報道部長から電話。奄美市内で女性の死体遺棄事件が発生し、いくつかの確認事項を県警に直接行って取材してきて欲しいという依頼でした。
 新聞記者を17年やっていますが、警察取材は鹿児島新報の当直以来十数年ぶり、奄美新聞の仕事をするようになってからは初めてのことです。スーツに着替えて、夕方5時半過ぎに県警に向かいました。受付で来意を伝え、しばらく待たされます。通常業務は終わっているので人影はほとんどありませんが、他紙の警察担当らしき若い記者が、馴染みの警察官と思しき人と話し込んでいるのが印象的でした。待っている間、壁にかかった場内案内を見ていると「捜査一課」「二課」「鑑識」「交通課」「地域課」など刑事ドラマでもおなじみの名称が並んでいます。「相棒」をはじめ刑事ドラマは割と好きで見ている方なので、ここが実際の現場なのだと思うと少し興奮しました。
 4階に上がって、捜査一課を訪ねると、入り口で他社の記者数人が捜査一課の理事官からレクチャーを受けていました。混ぜてもらって、話を聞くことができました。今回は僕が記事を書くのではなく、本社から依頼された確認事項数点を確認するだけでしたが、人の命、被害者、被疑者の人権に関わることですから、身が引き締まります。一通り必要な情報は得たので、電話で本社の記者に伝えて、仕事は終わりました。

 帰りにSCCの練習場に顔を出してから用事を済ませ、気分転換でフレスポへ。来年公開の映画「さらば あぶない刑事」のポスターを見ながら、ふと冷静になって自分の警察取材を振り返りました。
 学生時代は同志社の浅野教授の下で、「犯罪報道の犯罪」などをテキストにメディアの警察取材の問題点について散々学んできました。新聞記者になって、幸か不幸か警察取材の経験は今回も含めて数えるほどしかありませんが、犯罪報道が被害者、被疑者双方に重大な人権侵害をもたらす構造的な問題点が確かにあると実感します。結局この日、僕がやったのは「正確な事実を把握する」ことではなく「警察が把握している情報を正確に聞き出す」ことでしかない。そこには「権力を監視する」という視点も、「被害者、被疑者の人権に配慮する」という発想は抜け落ちています。これが「情報公害」ともいわれる報道被害や、ひどいときには冤罪を生み出すもとになっています。

 では、どうすればいいのか? 逮捕段階での犯人視をやめる、原則匿名報道の導入、報道評議会の設置…学生時代にその変革のあり方についても学びました。実際の現場で今やれることがあるのか? 「教科書」を再読し考えてみたいです。
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